DUMMY DOUBLE

オールドルアー&ユーズドルアーの通信販売

ルアー・フィッシングが大好きな人の秘密基地的な癒しの釣りラウンジ♪


純喫茶 鱗鱗堂  『ルアー四方山話…』

このページは、
ダミー・ダブルが誇る、オールド・ルアーのエキスパート塙栄司が、
あらゆるルアーの四方山話をおとどけします…。
オールド・ルアーはもとより、奇天烈ルアーや、定番ルアーに至るまで…、
ハナちゃん的テイストで、面白可笑しくご紹介いたします。


第七話

バルサBとその仲間たち
Baisa-B series and other diving lures

BB-4
BB-4

バグリーの古いルアーはこの前書いたので、もう充分かな、と思ったら…
肝腎なのがまだでした。
今回は、何と言ってもバグリーの看板ルアーである、バルサBシリーズを。
話を90年代までにするとして、全部挙げるには点数が多過ぎるので、
トップウォーターとシンキングバイブレーション、
海用の大きいのやメタルルアーは次回に回します。

フレッド・ヤング氏のビッグ-Oに触発され、
バルサ製ルアーとして量産されたバルサBは時代を超えたベストセラーになりました。
その高い浮力によるキビキビした動きはバルサ製ならではのもの。
日本のルアーアングラーにもすっかりお馴染みの定番です。
バグリーの場合はラパラと違ってコーティングで強度を出しただけでなく、
"most treasurely lures"と銘打たれただけあって、
その塗装の美しさと70年代後半
(70年代半ばまでは透明のプラスチックの箱に入っていましたが、
後半にパッケージは紙と軟質樹脂のブリスターパッケージ=バブルパックに)
になってからの豊富なカラーバリエーションも魅力のひとつでした。
長い目で見ると、
鉛のウエイトが劣化して膨張しボディーにヒビが入るのは避けられないのですが、
まさか創業者のジム・バグリーも、実用品にして消耗品であるはずのフィッシングルアーが、
その後コレクションの対象になるとは思ってもいなかったことでしょう。

B-2
B-2

B-2
B-2

B-2
B-2

ブロック-B
ブロック-B

バルサBシリーズのラインナップは、ファットなBB3、BB2、BB1が基本。
 初期のBB2には、
ゴムのテールジョイント付きの「ブロックB」も短い期間発売されていたようです。
これはジョイントラパラを意識した・・・?
ちょっとスリムなBB4は数年前に復刻版が発売されましたが、
カラーからするとBB3~BB1より発売が少し遅かった可能性も。
後に、これらにディープダイビングのDBが追加されます。
(デザインはLee Sissonが担当。2005年のつり人誌別冊No.192,
「クランカー」の本人インタビュー参照)

これらの70年代~80年代初めのものをその後のものと見分けるのは簡単。
全てのワイヤーがブラス(真鍮)で鈍い金色です。
これはラットフィンクなどの一部トップも共通です。
他にはカラーや目の表情、同じルアーでもボディーのシェイプが違ったりします。

ディープダイビングのDBシリーズと、どちらが登場が早いか判然としないのですが、
BBとは違った、スリムシェイプのキラーBシリーズも次いで登場。
こちらはシャローランナーのKB3、KB2、KB1、 
遅れてディープのDKB3、DKB2、DKB1のラインナップ。
同じ頃登場したのがちっちゃなハニーBシリーズ。
これは今もビティーシリーズと名を変え、
切り札的シークレットルアーとして密かな人気のようです。
80年頃には扁平な「フラットB」も発売されましたが、これは飛びが悪かったためか短命。
その後のフラットサイドクランクベイトの流行で復刻されるまで、
長らく忘れられた存在だったようです。

ダイビング・キラーB-2
ダイビング・キラーB-2

キラーB-2
キラーB-2

フラットB
フラットB

そして、当時は衝撃的だったスモールフライシリーズの登場!
レーベルのようなプラスチック製ならともかく、バルサでこの造形なのですから驚きました。
ラインナップも、バス、ブルーギル、シャッドからクローフィッシュ、レインボートラウト、ウォールアイまで。
当時釣り友達に「すごいルアーが出た!」と聞き、
横浜市の真ん中から藤沢のフジ釣具まで自転車を1時間以上漕いだことを覚えています。
このシリーズの発展型としては、80年代半ばに発売された「バスン・シャッド」。
なぜか当時は「バッシングシャッド」と呼ばれていました。
これはタックルボックス誌などでバス釣りがカッコ良く
「バッシング」と(一部で)呼ばれていたためかな?
シャッドラップ・ラパラがバカ売れしている時に絶妙のタイミングで発売されたこれは、
当時シャッドラップと人気を二分したものです。
遅れてビル・ダンスのデザインの、
ディープダイビングリップ付きのモデルも追加されましたっけ…。
これも「忘れられたルアー」ですが、今使っても充分威力を発揮するはずです。

83年頃だったか、シマノがバグリーに特注で作らせたシリーズにも、
小さめのクランクベイトがいくつかありましたが、
正直印象に残っているのは変わった形のフライダイバーだけですね。
これはアメリカのバグリーコレクターに人気が…あるかどうかは不明です(笑)
今見ると、独自のシェイプやカラーパターンが新鮮かも?

スモール・フライ/クローフィッシュ
スモール・フライ/クローフィッシュ

スモール・フライ/クローフィッシュ
スモール・フライ/クローフィッシュ

バッシン・シャド
バッシン・シャド

スモールフライシャド
スモールフライシャド

スモール・フライ・シリーズ/ブリーム
スモール・フライ・シリーズ/ブリーム

スモール・フライ・シリーズ/パーチ
スモール・フライ・シリーズ/パーチ

シマノ・バグリー/エクストリーム・シリーズ
シマノ・バグリー/エクストリーム・シリーズ

シマノ・バグリー/エクストリーム・シリーズ
シマノ・バグリー/エクストリーム・シリーズ

80年代半ば?後半?には、より長いリップのDDKBシリーズと、
スローシンキングでフローターでは無理な深場を攻められる
「ドレッジ」シリーズ(=浚渫の意)もありました。
当時のJBTA(JBの前身)のトーナメントでは、
ドレッジを使って連続優勝した通称「ドレッジ小僧」
というトーナメンターもいたようですが、
いろいろトラブルがあって黒歴史になってしまったそうです。
…あ、ラトル入りの目印に、
小さなハートマークが書かれた「チャターB」なんてのもありましたっけ。

80年代後半…湾曲した細いボディーのSMOO(スムー)、
そして短命に終わったへリンのフラットフィッシュ型の
SLO-DANCER(スローダンサー)なんてのもありましたね。
スローダンサー、中古釣具店でも全く見なくなりました。
ひとつ買っておけば良かったなあ…

スムー#3
スムー#3

スムー#2
スムー#2

80年代の終わり頃に登場したのが、
ころころしたボディーのファットキャットと(遅れて追加)ママキャット。
今復刻されているファットキャットは、カラーやお尻のフックハンガーの作り
(復刻はねじれた細いワイヤー)が違いますね。
シンキングバイブレーションと同じ使い方をするためにか、
スローシンキングのヒロ内藤モデルというのもありました。
ファットキャットの頃のバグリーとダイワの提携は、
ヒロ内藤さんの働きかけによるものだったそうで。
確かにダイワのミノーがバグリーの「トップガンミノー」として売られていたし、
ファットキャットもダイワのバスハンター
(透明ボディーにプラの背骨入りやPRADCOの
G-finishより早いミラクルシャイン仕上げもありました)に、
そっくりですね。
してみると、
ペンシルベイトの「トールウォーカー」は、ダイワの「ウィスパー」がモデルかな?

ママ・キャット
ママ・キャット

ママ・キャット
ママ・キャット

ママ・キャットの特徴的な模様、オッパイなのかホッペタなのかは不明?
ママ・キャットの特徴的な模様、オッパイなのかホッペタなのかは不明?

ファット・キャット
ファット・キャット

1990年頃は琵琶湖に入ったバスが爆発期を迎え、
関西ではビッグベイトが流行っていました。
これに対応して日本の特注モデル
(BPSなどの海外通販カタログには載っていなかった)として発売されたのが、
シリーズ最大のバルサBマグナム。
オタマジャクシみたいな変わったシェイプのET(Extra Tastyの略だとか)
が出たのもこの頃だったかな?

ハッスル・バグ
ハッスル・バグ

キング-3
キング-3

ET (斜め正面)
ET (斜め正面)

ET (斜め後ろから)
ET (斜め後ろから)

ウッドルアーの宿命か?お腹のウェイトが見えています…。
ウッドルアーの宿命か?お腹のウェイトが見えています…。

90年代半ば?に、
村田基さんのデザインしたKINGシリーズが沼系で活躍したのは記憶に新しいところです。
ラットフィンクのボディーを半分に切ったような「ハッスルバグ」が登場したのも、
この頃だったような?

以上、今回は点数が多いので、駆け足の紹介でした~(次回に続きます)


by はなわ

091024






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